海外旅行用の翻訳機が欲しいという事で一つ購入したい…ポケトークは有名ですがその他にも沢山の翻訳機が販売されています。その中の一つがAI翻訳機「SIATOES」です。
実機を手に入れたので、早速使ってみたところ、2万円以下の翻訳機ですが十分に使えます。しかし、細かいバグなどが気になる人にはおすすめできないかも…
それでは、詳細をご覧ください。
AI翻訳機『SIATOES』とは?かんたんに解説
SIATOESはAI翻訳機の一つで、双方向に翻訳できるオンライン通訳が可能です。
- 199ヶ国117言語対応
- 画像読み込み翻訳
- 録音解読翻訳
- グループトーク
など、機能の多さが特徴的な翻訳機ですね。WIFI環境下だけでなく、モバイルホットスポットを使う事でオンライン通訳が可能です。
では、早速実機を開封していきましょー。
AI翻訳機「SIATOES」の実機を紹介
参考価格が30,300円ですが、割引+クーポンで約20,000円で購入できました。大幅な割引は中国系のメーカーでよくある手法なのでお得感はあまりないです(笑)
ただ、純粋に二万円の価値があるのかどうかだけ見ていこうと思います。
梱包内容物の一覧
- AI翻訳機
- 受電ケーブル
- 説明書
- ストラップ
- ディスプレイの保護シート
- 専用ケース
以上が入っており、結論を言えばAI翻訳機に必要なものは全て揃っていました。
特に追加で必要な備品がなかったのは良いポイント。ディスプレイの保護シートは助かりました。
AI翻訳機の外観
パッと見た感じ、ちょっと小さめのスマートフォンですね。ハードボタンは複数ついていますが、必要最低限しかありません。
ハードボタンの種類
- 電源
- ボリュームのUP、DOWN
- 言語A→言語Bに翻訳するためのボタン
- 言語B→言語Aに翻訳するためのボタン
1つのボタンで双方向の言語を翻訳はできません。日本語喋るから英語に翻訳してね〜って感じで操作する必要があります。3万円台の翻訳機と大きく違うポイントだと思います。
機能の一覧
メインで使える機能は「通常の翻訳」「写真翻訳」「録音を翻訳」です。
「入力翻訳」や「AIアシスタント」などの機能もありますが、中国語や英語など限定的な言語しか対応していないようです。
日本人としてはサポートして欲しい or 機能のリストから排除して欲しいと感じますが、対応できていない状況ですね。
普通の翻訳機能について
オンライン翻訳はとても優秀で、不満に感じることもありません。日本語の聞き取り精度から英訳までのスピードは大満足!
翻訳するためのボタンが2つ側面についています。
上記写真の設定の場合では、日本語→英語、英語→日本語がそれぞれのボタンに対応し、外国人との会話でもスムーズに翻訳機が使えそうです。
写真の翻訳について
写真翻訳では撮影した文字を自動で翻訳してくれる機能です。
テストには近くにあったメンズリゼのパンフレットを使ってみました。半分英語なので例としては良くなっかたですね(笑)
何が嬉しいかと言うと、海外旅行中でのレストランのメニューや看板などを読み取ってくれること。
文字を打ち込んで翻訳する必要がないので、スピーディーに事が運びます。
録音による翻訳について
通常の翻訳機能に「録音」を付け加えたイメージです。会議などの備忘録として使える?と思いましたが、音声認識から翻訳までのスピードが遅いことや、上記写真の場合では英語を喋っても日本語に翻訳できないので使い所があるの?って感じでした。
グループトーク(会議)について
友達がいないので使えませんが(笑)、LINEとかに近い機能があるっぽいです。
以上が実機や機能についてのレビューでした。
今から、SIATOESの総合的に感じた感想を書いていきます。
AI翻訳機「SIATOES」を使ってみた感想
実機やUIに関しての説明はわかっていただけたかと思いますが、やっぱり使ってみてどうだったか?が重要ですよね。
今からは実際の利用者のリアルな口コミになります。
オフラインは使えないと考えた方が無難
- 「オフラインで使えるのが便利」
こんな口コミを目にしましたが、私が使った感じではオフラインは全く使えません。
オフラインにするだけで、発生を聞き取る能力やスピードが著しく下がってしまい、本当に使えないというのが正直な感想です。
また、オフラインの場合では「録音して翻訳」や「写真からの文字認識」などできません。
当初はオンラインで情報を収集して、オフライン版でも機能がアップデートされるものだと思っていたましたが、そうではなさそうです。
一応オフライン翻訳もついていますが、ストレスなくサクサク使えるという事はありません。
以前レビューした「Langogo」の方がオフライン翻訳の体感は良かったです。しかし、そちらの方が値段が高いですし、微妙な部分もあるので注意して欲しいです。
オンライン翻訳は秀逸
さて、オフラインについて軽くディスりましたが、オンライン翻訳は優秀です。(実機開封レビューでも言いましたが…)
会話レベルの日本語をしっかり認識してくれますし、英訳もほぼ間違っていないと思います。
翻訳機が数多くあり、様々な機能や工夫がされていますが、ぶっちゃけ翻訳がどれだけできるか?が翻訳機の本質的な価値だと思います。
SIATOESは十分に満足いくレベルです。実際に使い続けていたら、「将来って英語学習する意味のない時代がくるんだろうなぁ」って思っちゃいます(笑)
感覚としては翻訳機に特化したスマートフォン
あまり翻訳機を使っているという感覚はなく、スマホを使っている感じでしたね。
具体的にいうと、操作パネルのUIはスマホとほぼ同じですし、バグがあったらアップデートが入って修正されたりします。その感じがスマホそっくり。
購入当初にはなかった『入力翻訳』の機能も途中から追加されていたので、開発側が頑張る限り進化し続ける翻訳機といった印象です。
翻訳機に搭載されているハードウェアが、アップデートされるソフトに耐えうる限り、使い続ける事ができるでしょう。
逆にシステムアップデートによって細かいバグが発生することもある感じです。
例えば「録音」の機能を使おうを画面を開いてみると、『日本語⇄英語』になってますよね?
一見すると、日本語でも英語でも喋れば、一度で双方向への翻訳が可能かに見えます。しかし、実際は日本語だけしか聞き取れません。説明書上では『日本語→英語』という表示になっているんです。いつの間にか『日本語⇄英語』と表示されてるようになってしまったみたいです。
新しい物好きならば気になりませんが、細かなバグが気になる人はストレスだと思います。
総評すると2万円台の翻訳機としては十分価値アリ
AI翻訳機『SIATOES』のレビューになりました。
ポジティブな面で言うと、オンライン翻訳機は早くて長文まで対応できるので満足できるし、写真翻訳を使えば海外での看板・メニューなどもわかるようになるでしょう。
機能は充実しているし、やれることもアップデートを繰り返すことでどんどん進化していきそうです。
しかし、逆に細かい部分に行き届いたシステムではなく、バグが散見される印象があります。
電子機器に使いなれた若い世代ならば、あるあるで解決できそうなトラブルだとしても、少し高齢の方になってくると、トラブルまみれで使えない!という評価が出てきそうな印象です。
個人的には二万円を切る値段でこのクオリティならば満足ですが、安心・安全に使いたいと考えるならば、もう少し高い3万円台の翻訳機を購入した方が良いかもしれません。