イマージョンラーニングでは、習得したい言語の動画や音声を聴き続けることに注目されがちですが、一定のレベルに達したらアウトプットの練習も行なっていきます。
その時に必要となる存在が「Language Parent(言葉の親)」です。
あまり聞き馴染みのない言葉だと思いますが、この親の存在次第であなたの成長率が左右させる重要なポイントになります。
この記事では
- Language Parent(言葉の親)とは何か?なぜ必要なのか?
- Language Parentの探し方
これらについて解説していきます。
この記事はレベル5以上の方を対象としています
Language Parent(言葉の親)とは?
まず、私たちはどのように日本語を習得したでしょうか?
何も知らない状態から、親をはじめとする家族からの声掛けで徐々に音と意味を理解し、それをマネすることから始まりました。
そして、兄弟姉妹、友達、そしてメディアなどを通して知った言葉を、マネして使うことで日本語を習得してきたのです。
大人になった今でも、同様のプロセスをこなすことで喋ることができるようになります。
つまり、
自分がマネできるネイティブスピーカーを見つけてマネをしまくる!
というプロセスを踏めば、ネイティブスピーカーのように流暢にしゃべれるようになるということです。
では、マネすべきネイティブスピーカーとはどんな人でしょうか?これは人によって異なってくるので、自分に適した人を見つけることが必須になります。
では、良いLanguage Parentの選定方法について解説したいと思います。
【ポイントは4つ】Language Parentの探し方
Language Parentの見つけ方の要点は上記のとおりです。
ちなみにLanguage Parentを複数選んではいけません。たった一人に絞ります!そして全てを完コピするようにしなければなりません。
今まで聴いてきた多くのスピーカーはそれぞれに特徴があります。それらをごちゃ混ぜにして使ってしまうとネイティブにはない違和感が紛れ込んでしまうのです。
つまり、一人の言語の親を選ぶことは、自然に表現する方法をマスターする近道になります。
親選びは本当に大事です!
間違った親を選んでしまうと修正がどんどん難しくなってしまいます!
ポイント① 自分と同性の人を選ぶ
男女で声質に大きな違いがあるので同性の人をマネしましょう。
ポイント② 年齢が近い人を選ぶ
年齢によっても声質が変わりますし、年代によって言い回し方で印象が異なったりするので、年齢が近い人を選ぶ方が良いです。
10歳以内くらいが目安です。
ポイント③ 自分が好むパーソナリティの人を選ぶ
莫大な時間をその人と費やすことになるので、自分が好きだったり尊敬するパーソナリティを持つ人を選びましょう。
ポジティブなことが自然と出る人をマネていると、自然と自分もポジティブになったりしますよ!
ポイント④ 視聴できるコンテンツがたくさんある
親となる人のコンテンツが少ないと、その人が持つ話術やクセなどが全く網羅することができません。
それら細かい部分も含めて全てマネするのが理想なので、少なくとも100時間のコンテンツを持っている人を選ぶのが良いでしょう。
顔やボディランゲージなども写っている映像があるコンテンツが理想ですね!
ポイント⑤ 無編集のコンテンツがたくさんある
ポイント④の付け加えになりますが、コンテンツは無編集の方が良いです。
例えば、後から吹き込まれた音声の場合、説明口調になりがちだったり、口語ではあまり使わないフォーマルな表現が使われがちです。
私たちは素で喋っている時をコピーしたいのです。
編集後の音源は、普段の会話の違ったリズムで話していたりするので注意しましょう。
Twitch配信者やYoutuberなどがおすすめです
Twitchとはゲームの実況やeスポーツ大会のライブ配信などを行うプラットフォームです。
ライブ配信は完全に無編集になるので、Language Parentとしては最高に良い人選だと言えるでしょう。
自分の好きなゲームで、自分の好きな人が配信しているコンテンツがあったら最高ですね!
また、Youtuberから探すのも良いでしょう。
ただし、Twitchなどのライブ配信とは違い、編集が加えられている事が多いので注意が必要です。
僕が調べたところ、リアルな生活を公開しているVloggerは参考になります。
最初の動画は説明口調の傾向がありますが、動画に慣れて自然と話せるようになっている人が多いので、その部分を視聴してマネしましょう。
海外では顔を出してリアルな生活を動画にしている人も多いので、思ったより良い人が見つけやすいと思います!
まとめ
イマージョンラーニングに必要な、Language Parent(言葉の親)の見つけ方について解説しました。
Language Parentは非常に重要な存在で、長期間ともに過ごすことになります。
他の勉強法の記事で紹介していますが、
アクティブイマージョンの最低50%、パッシブリスニングに至っては100%をその親との時間に費やさないといけません。
相手が何を言ってるか少しでも分からなければ、完全にマネするまで繰り返し聴いて練習しなければいけません。
また、ここまで完璧にマネることに少し抵抗を覚えるかもしれません。
しかし、時間が経つにつれて、自分自身のスタイルや独特な表現ができなりますので、レベル6になるまでは親の話し方をマネすることだけに集中しましょう!