継続するのが非常にツラいヒアリングマラソンですが、「途中で挫折してしまったら意味がない」と考えて躊躇してしまう人は多いですよね。
とても真っ当な意見のようにも聞こえますが、個人的には間違った認識かと思います。
僕は約14年前くらいに、TOEIC450点からヒアリングマラソンに挑戦し、3ヶ月で挫折してしまいました。
その結果、TOEIC780点しか獲得できなかったのです。
3ヶ月で330点アップという凄まじい成果が出たのですが、継続するのが辛すぎて780点を取得した後、「もう良いか…」とサボって成長が止まってしまいました。
とはいえ、『挫折はしたけど、TOEIC330点アップなので効果があった』ので、挫折しても効果ないワケじゃないんです。
この記事では、TOEIC450で1000時間ヒアリングマラソンを受講した僕が、
- ヒアリングマラソンってどんな教材?
- TOEIC450の初心者がヒアリングマラソンした雰囲気
- なぜ3ヶ月で挫折してしまったか?
- 現在のヒアリングマラソンのレビュー
以上についてまとめてみました。
ヒアリングマラソンって何?初心者にはハードな教材です
アルクのヒアリングマラソンは、大量に聞く訓練と、細部にわたって緻密に聞く訓練を両立させ、英語を英語のまま聞いて理解できるようになるのがゴールになります。
学校の勉強などと違い、実践で使える本物の英語力を養えます。
それを達成するのに必要な時間が『1000時間』とされており、1000時間ヒアリングマラソンという教材名となっています。
ヒアリングマラソンは中級〜上級者向けの教材と言われるだけあり、レベルは非常に高いです。
テキストを見ると、TOEIC550(英検2級以上)のレベルが最低必要になると書いています。
さらに驚くべきが1日の勉強時間です。
1年間でプログラムを終了するマラソンペースで進めるには、1日3時間の勉強が必要になります。
そりゃ挫折する人の方が多いですよね😅
初心者の僕がヒアリングマラソンでやったこと
TOEIC450でヒアリングマラソンに挑戦した当時は大学生。
「今は時間はあるけど、来年は就活しないといけないな」と思っていた時期でした。
全く無能だった僕は何か武器になるものが欲しくなり、1000時間ヒアリングマラソンを初めました。
平日は4時間、休日は6時間ずっとヒアリングマラソン
1日平均3時間の勉強がヒアリングマラソンの指標ですが、全くレベルが足りない僕は、暇さえあればずっとヒアリングマラソンをしていました。
最初は一言一句聞こえなかったけど、狂ったように反復してリスニングする事をずっとやり続けていました。
1000時間ヒアリングマラソンは、毎月以下の教材が送られてきます。
- 専用のテキスト+CD
- English Journal
個人的にEnglish Journalのインタビューを繰り返し真似することにハマってそればかりやってしましたね。
↓具体的な方法はコチラ
ぶっちゃけ特に工夫する事もなく、がむしゃらに頑張っただけでした。
今となっては、専用のテキストを丁寧に勉強した方が効果的だったように思いますが、毎日4~6時間を英語漬けにするという生活を継続させました。
英語力が伸びたのに3ヶ月で挫折した理由
3ヶ月経過してTOEICを受けた結果、780点を取ることができました。
普通は成果が出たので、モチベーションが上がってもっと勉強する気もしますよね。
しかし、このスコアでもテキストやEnglish Journalのインタビューが聞き取れるレベルでは全くありませんでした。
- TOEIC780あれば理系の就活には困らない
- 単位取得やゼミが忙しくなってきた
など、どんどんモチベーションが低下して、4ヶ月を過ぎた頃にはほとんどやらなくなってしまったのです。
1000時間ヒアリングマラソンは上級者も対象にした教材なので、僕は目標の低いところで満足してしまったんですよね。。。
皆さんはこうならないように注意しましょうね。
とはいえ、
当時のヒアリングマラソンのテキストやEnglish Journal を必死でやれば、TOEICのスコアは劇的に上がった事は揺るぎない事実です。
挫折しても良いから挑戦する姿勢が大事かなと思ってます。
再度ヒアリングマラソンをやってみた【初心者に通用する?】
30過ぎからオンライン英会話を始めたのですが、どうしても伸び悩んだために1000時間ヒアリングマラソンを再受講してみることに。
English Journalは大きく変わった印象はなかったですが、専用テキストは昔とかなり変わっている印象があります。
定期的にリニューアルしているようですし、タイミング良く?2021年4月からリニューアルされたようです。
年数を重ねるにつれ、どんどんアップデートしていますが、14年前のように初心者でも通用できる内容になっているかチェックしました!
2021年4月号をやり込んで、リニューアルされたヒアリングマラソンの感想を書いていきます。
細部にわたって地道に聞ける仕組みがある
- 文章を聞き取って穴埋め問題
- リピーティングするために、間をとって再生される
など、正確に聴きとる訓練をあらゆる方法で練習できます。
2021年4月から導入された「ターゲットリスニング」は音の塊ごとに理解するトレーニングであったり、「ビジネストークの泉」では会話の中でのキーワード、センテンス、要約などを聞き取るトレーニングなども可能になりました。
やはり英語は漠然と聴くだけでは全く効果がないと思います。
しかし「このテキストは英会話のツボをおさえている!」と実感できる教材だったので、根気強く繰り返し練習しやすいと感じました。
ちなみに、English Journalが大量に聞く訓練にあたるので、専用テキストとのバランスも取れて相乗効果が期待できると思います。
トレンドのネタが使われるのでわかりやすい
専用テキストやEnglish Journalは、時事ネタが扱われることが多いので、理解しやすく聴く姿勢も全然違ってきます。
多少難しい表現であっても、既存の知識で補完されやすいので、ストレス少なく新しいフレーズや音を吸収することが可能です。
メルカリなどで過去の中古テキストが売られていますが、どうしてもトレンドを外したトピックになってしまうので、モチベ維持を重視するなら新品購入がおすすめです。
難しいけど、初心者向けに調整出来る
TOEIC780取得し、最近はオンライン英会話で練習を積んだ僕ですが、やっぱり難しいかったです😅
しかし、トピックによって難易度がしっかり分類されているので、初心者は難しい部分をパスすれば、かなりストレスを軽減して教材を教材を進めれます。
上記のトップなら、初心者は『News1、News2のStep1~Step6』だけで十分。
総合的にハイレベルですが、初心者でも効果的に学習できるように作られています。
初心者は挫折を心配するより挑戦しよう
TOEIC450時点の英語初心者が、ヒアリングマラソンをした体験談を紹介しました。
3ヶ月で挫折してしまいましたが、TOEICのスコアはアップして成果は出たワケなので、決して無駄になることはないと思います。
高価な教材なので「挫折せずに続けれるか?」と考えがちですが、「挫折するまで続けてみよう」という気持ちで始めても良いと思いますよ。
また、今のヒアリングマラソンが初心者にでも通用するのかチェックしました。
『モノローグ、会話、ノンネイティブも交えたフリートーク、ニュース、朗読、映画』などなど、扱っている英語の素材はバラエティ豊かで、レベル別に分類もされています。
コーナーも演習量も多い英語力アップの“ツボ”を押さえた教材だと思いました。リニューアルを繰り返してより良い教材になっていると思います。
途中で挫折してもそれまで積み上げた努力は無駄にならないので、ぜひチャレンジしてみてください。