DMM英会話では「瞬間英作文」を教材としたレッスンが準備されています。
ご存知の方も多いと思いますが、瞬間英作文は英会話学習者にとっては超有名な教材で、公式サイトでも初心者にオススメとして紹介されています。
しかし個人的には、瞬間英作文を使うのは良くないと考えており、同じような意見の人も多いんですよ。
果たして瞬間英作文を、わざわざDMM英会話でやる価値はあるのでしょうか?
そこで、本記事では以下のような内容についてまとめました。
- 瞬間英作文が良くないと思われる理由
- DMM英会話で瞬間英作文を受講した感想
- 本当に良くないのか検証
結論としては、基本的に不要ですね。
※あくまで筆者の個人的な意見です。
そもそも瞬間英作文が良くないと思われる理由
ベレ出版から2006年に初版され、現在では第60版以上されているベストセラー書籍であり、多くの英語学習者に使う教材に使われています。
コンセプトは“中学レベルの文型で簡単な英語をスピーディに声に出して作る”という内容で、テストでは高得点を取れても全く喋れないペーパースピーカー向けの教材です。
一見、非常に信頼度の高い教材に思えますが、少々時代遅れ感のある勉強法であるように感じます。簡単に説明しますね。
瞬間英作文の使用がオススメとされる人
まず瞬間英作文のターゲットは、学校で習うような英語のリーディングはできるけど、会話が全然できない人向けの教材と紹介されています。
中学生レベルの英語の教科書は読めても、それをしゃべる事ができない人って結構多いですよね。
また、語彙力はそれほど必要ないので、英語で喋る練習がしたい中高生や、英語の苦手意識の払拭する事にも使えるかもしれません。
教材には「This is a pen.」のような超初歩なレベルからスタートするため、基礎の復習にも役立ちます。
一冊本があれば一人で反復練習できるので、低コストでスキマ時間に勉強できる教材として人気だったんですよね。
しかし、瞬間英作文には致命的な欠点があるんですよね…
瞬間英作文の致命的な欠点とは
“日本語から英語へ瞬間的に変換する力を養える”というのが、この教材でPRされている部分になりますが、、、ちょっとおかしくないですか?
会話って“イメージした事を英語に変換する事”ですよね?
なので、何も考えず瞬間英作文を反復し続けると、
「一度日本語を考えて喋る」という悪癖が身に付いてしまいます😭
実際に練習するときは、
- 日本語を読む
- イメージする
- 英語で発声する
特に「イメージする」をサボらないように注意しないといけません。
最初は頑張ってイメージを作っていても、無意識のうちにサボり始めがちなので、結局は逆効果になってしまうというのが僕の見解です。
「瞬間英作文 効果」などで調べると、他にも良くない点が紹介されていますが、個人的には「日本語から英語に変換する癖がつく事」が最も微妙だと思っています。
どんな外国語でも半年間でマスターする事で有名な、クリス・ロンズデールさんも『言葉はイメージや感覚とリンクさせる事が大事』とおっしゃっています。残念ながら、母国語と外国語を結び付けて学ぶのは愚策なんですよね。
▼該当箇所をすぐ再生できます▼
※2021年時点で2,500万回以上再生されている動画です。外国語学習における『5つの原則と7つの方法』を紹介しています。とてもタメになるので後で視聴してみてください。
DMM英会話で瞬間英作文を受講してみた
瞬間英作文について否定な僕ですが、学校の教科書を自主学習に使っても効果が低いのと同様に、どこで誰が使うかで教材の価値は変わってきます。
瞬間英作文をDMM英会話で利用したら、実は効果が高い可能性は否めません。
そこで、一度お試ししてみる事にしました。
5つのコースが準備されている
DMM英会話では、以下の5つの瞬間英作文を利用することができます。
- どんどん話すための瞬間英作文トレーニング レベル2(Beginner)
- おかわり!どんどん話すための瞬間英作文トレーニング レベル6(Intermediate)
- おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング レベル3(Beginner)
- おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング レベル6(Intermediate)
- ポンポン話すための瞬間英作文・パターンプラクティス レベル4(Intermediate)
教材によって中学1年生~3年生レベルの基礎的な文法を学べたり、中級・上級向けの文法や構文をの練習ができたりと、ご自身のレベルや目的に適したコースが探せます。
さらに、瞬間英作文のコンテンツ以外にも、「Jumbled Words」や「Sentence Building」といったDMMオリジナル教材を利用することができます。
このオリジナルコンテンツはDMM英会話の瞬間英作文でしか体験できません。
DMM英会話で瞬間英作文を受講する流れ
そして、DMM英会話ではこの教材が準備されており、先生と一緒にレッスンを受ける事ができます!
- STEP0予約する
予約時に必ず「瞬間英作文」を選択する必要があります。
オリジナル教材であれば途中で変更することができますが、瞬間英作文は事前指定しておくことが必須です。
- STEP1先生と自己紹介
まずはレッスンに入る前に先生とあいさつや自己紹介(5~10分ほど)をします。
(予約の時点で自己紹介を省略することは可能です)
- STEP2英文をリピーティングする
学校英語のように先生が読んだ英文を声に出します。その際に発音やアクセントが間違っている際には指摘してくれます。
- STEP3日本文を英語に変換する
先生が「①を英訳してください」など指定した後に、①の日本文をすぐに英語に変換する練習をします。
10問した後に、わからなかった部分があればもう一度しゃべるように指示されるケースもあります。
- STEP4DMM独自の問題で復習&理解
「Jumbled Words」(単語を正しい順番に並べなおす問題)と、「Sentence Building」(穴埋め問題)がDMMの独自教材として4,5問用意されています。
全てそのレッスンでした文法や構文の応用問題的な内容で、その問題を通して文法や構文の理解を深めます。
- STEP5時間が余れば単語などを復習
レッスン時にうまく発音できていない単語などをチャット欄にメモをしたり、復習してくれることがあります。
時間に余裕のあるケースは少ないので、ここまで進むのは稀だと思いますが。
以上でレッスンの流れは終了です。
結果、DMM英会話でも瞬間英作文はオススメではない
実際に体験してみましたが、DMM英会話で実践すべきではないと思いました。
特にメリットを感じられないどころか、書籍を購入して訓練した方が時間効率が良いとさえ感じてしまいました😅
やはり瞬間英作文はつまらないので飽きやすい
瞬間英作文は超基礎的な文法で、普段使わないようなフレーズの練習になるので、基本的にはつまらないです。
細かい発音や文法を気にしたい人以外は、
「俺は一体何をしているんだろう…?」
という気持ちになりますw
ただ、先生と一緒に和気あいあいとできるので、本で実践するよりは楽しかったです。
なんていうか…幼児プレイですね🤗
先生もあまり経験がない
デイリーニュースやフリートークと比べ、選択する人が少ないらしく、どう進めて良いか探りながら進める先生が多かったです。
台本通りにレッスンが進むパターンが多いので、日本の英語の授業を受けてる感じになります。
先ほども言いましたが、幼児教育感があるので、先生によっては苦手で雑になってしまっているように感じました。
子供ウケが良さそうな先生は上手くこなせそうな感じです。
アクセントや細かい文法の指摘が多い
もちろんメリットと言えますが、あまりに指摘が多いとやる気を失う方はオススメできません。
このレッスン1回あたりの問題量は多くないですが、細かい所まで掘り下げられるので若干イライラする時があります。
レッスンを録音しておき、レッスン後にアクセントの矯正練習をするなら有効ですが、限られた25分で発音を繰り返されると若干萎えますw
1レッスンで1つしか選択できない
DMM英会話では瞬間英作文シリーズ(全5冊)に対応していますが、1レッスンにつき1つの素材しか使えません。
「早く終わったから次のレッスンへ」ができないのです。
1番初心者向けの「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」だけでも約80種類あります。
内容はとても簡単なのに、すべて終えるのに2400分も必要になるのは、かなり勿体ないように思います。
そのため、自分が練習したい文法や構文を絞ってレッスンを受ける方が効率的でしょう。
DMM英会話の瞬間英作文のメリットを一応列挙する
強い要素ではないですが、「ちょっとこの部分は良いかな?」と思えた所を絞り出してみました。
(他の教材の方が効率が良かったりするので強くオススメできないですが…)
強制的にスローペースで進めることができる
いつもデイリーニュースやテーマ別会話を行っている僕としては、進行が非常に遅いように感じました。
しかし、逆に「ゆっくり進めてほしい」という人には適しているかもしれません。
例えば、アクセントの間違いは先生が単語を強調して喋ってくれるだけで「あ、間違ってるんだ。」と気付けますし、文法のミスも中学生レベルの知識があれば比較的容易に理解できます。(※事前に知識があると聴き取りやすい)
レッスンの進行もパターン化されているので、多少リスニング力が乏しくてもついていける教材と言えるでしょう。
DMMの独自教材で勉強できる
DMM英会話の瞬間英作文には『Jumbled Words』や『Sentence Building』という、DMMの独自教材が利用できます。
ぶっちゃけ、僕が瞬間英作文のレッスンを受けると、この教材で7割くらいの時間を使います(笑)
特に『Sentence Building』は、レッスンで出てきた構文を使って自分のオリジナルの文章を捻る出す作業なので、結構トレーニングになるんです。
「ずっと自分で英語をしゃべり続けるのはキツイけど、たまには頑張ってみたい!」という初心者にはちょうど良い刺激かと思います。
DMM英会話で瞬間英作文はやるべきじゃない
合計で4レッスンほど講師を変更して受講してみましたが、あまりやる価値を見出せませんでした。
他の方の口コミや評判もチェックした所、
- 一人で英語の勉強を続けるのが苦手な人
- 自分の発音やアクセントを改善したい人
- 反復して発声練習がしたい人
以上に該当する人をオススメと言う方もいました。
でも先ほど僕が紹介したメリットを含め、それならもっと良い教材があるので、わざわざ瞬間英作文を使う必要ないと思います😓
本で勉強するより楽しいし、効果はあると思います。
でも、別のレッスンを選択した方が良いんじゃないでしょうか?